こんにちは。岐阜で映像制作を行っている井村 旭宏と申します。
普段は映像の企画から撮影・編集・納品までを一手に手がける「ビデオグラファー」と呼ばれるスタイルで企業さまから個人の方まで、映像を活用したブランディングやプロモーションのお手伝いをさせていただいています。
ブログでは、小規模でもクオリティの高い動画を制作するための撮影・編集技術やフリーランスとして活動していく上での大切な知識や考え方など、自分がこれまでに知り得たことを余すことなく共有していこうと思います。そして、これから映像制作を始めてみたい方やフリーランスとしてがんばっていきたい方と一緒に成長していければと思っておりますので、よろしくお願いいたします!
皆さんのお役に立てそうな情報は、また次回以降に発信させていただくとして、初回は自己紹介として、私が映像クリエイターになった経緯について紹介させてください。
私は名刺やWebサイトに「岐阜のビデオグラファー」と書いているのですが、生まれも育ちも岐阜で幼少期は絵を描いたり工作をすることが大好きでした。
物心ついた時から何かを創作することを仕事にしたいと思っていて、進学を考えた時に家からギリギリ通える距離にデザインを学べる大学があったのでそこに入学し、結果的に大学院まで学ばせていただくこととなりました。
そして、いざ就職活動の時期になったのですが、その頃からいずれは独立してフリーランスとしてやっていきたいという気持ちはありました。そのための下積みとして、ハードワークも辞さない覚悟で地元・岐阜の印刷会社に入社しました。
採用試験で作品審査も経ていたので当然デザイナーとして採用されているつもりでいたのですが、入ってみたらディレクターという肩書きが与えられました。
どうやら最終面接でつい口が回りすぎ、こんなによく喋る奴は社内で黙々とデザインをさせるよりも、外に出した方がいいという判断だったようです・・・。
ディレクターとは、お客さまと打ち合わせをして制作物の方向性を決めて、デザイナーやライター、カメラマンなどに指示を出して制作を進行させていく仕事です。正直戸惑いましたが、指導係として付いてくれた先輩がとても尊敬できる方で、この人に色々教わりたいと思ったので、まずはディレクターとしてやってみようと考えました。
今にしてみれば、ディレクターをやって良かったなと思っています。ただ、ディレクターという立場でフリーでやっていくイメージは持つことはできず、独立という目標はいったん自身の中で遠のいていきました。その後、結婚し子どもが生まれ、独立したいという気持ちはすっかり風化してしまいました・・・。
このまま印刷会社で働き続けるんだろうなと思っていた時期もありました。しかし、一方で段々と自分の中で停滞感や閉塞感を強く感じるようにもなりました。新しい環境に身を置きたいという気持ちと、やはり印刷会社はハードワークでしたので、もう少し家族との時間を大切にしたいという気持ちから、名古屋の食品メーカーに広報として転職しました。
2019年の秋に転職したのですが、まもなくやってきたのが「コロナ」でした。多くの飲食店が営業自粛を余儀される中、食品メーカーでしたのでその影響は甚大でした。
自粛ムードで取材対応や広告出稿などほとんどなくなってしまいましたので、それまで外注に出していた制作物の一部を自分で手掛けるようにしました。
昔やっていたデザインを手始めに、写真や映像についてもイチから勉強し、トライ&エラーで少しずつスキルを高めていきました。コロナがあり、図らずも幼少期に思い描いていた自分の手で創り出すという働き方を実現できていました。
特に映像制作に関しては、自分で撮影や編集を行うようになってから様々な部署で相談を受けるようになりました。こんなにも需要があったのか!?と素直に驚きました。また、映像制作は撮影や編集だけではなく、企画やディレクション、原稿執筆やデザイン、予算や工程の管理まで、実に多くのことが求められます。クリエイティブにおける様々な役割を横断してきた経験がフルに発揮でき、映像制作は自分にとても相性がいいと感じました。
点と点が線につながったような感覚を得て、すっかり干からびてしまっていた「独立」への想いがフツフツと自分の中で再燃していきました。
そうした過程を経て2024年4月に独立し、現在はフリーランスの映像クリエイターとして活動しています。
上記のように随分と遠回りしてフリーランスになったわけですが、まさか映像クリエイターとして独立することになるとは夢にも思っていませんでした。ただ、脇道ばかりを走ってきた自分たからこその視点や考え方、スキルがあると思っています。
今後このブログでは、映像クリエイターやフリーランスを目指している方や、さらにステップアップしていきたいと思っている方に向けて、少しでも価値を感じていただける情報を提供できればと思っています。
ぜひ今後の記事に期待していてください。一緒に成長していきましょう♪